社会福祉協議会の委員研修と公民館のシニア向け講座の合同で旧太刀洗飛行場跡地にある太刀洗平和記念館と朝倉のキリンビール福岡工場へ行ってきました。
①大刀洗平和記念館
九州の各地には航空特攻が出撃した飛行場跡に特攻平和記念館があります。代表格は鹿児島の知覧だと思いますが。
太刀洗は館内に2機の当時の飛行機が展示してあります。
また天井には昭和20年3月末に2度にわたって空襲爆撃を受けたB29のスケール骨格が展示されています。また太刀洗に所属していた飛行士の紹介や手紙も紹介されていましたが、ここからの出撃はいったん都城東基地を経由して戦地に出向いたこともあり、知覧のような涙、涙の手紙は少なかったように思います。
見学に行く前に知覧特攻平和記念館のホームページを参照して豆知識資料を作っている時に知ったことは、神風特攻隊の読み方は正確には「しんぷう」で「かみかぜ」は映画で広まった間違った読み方ということです。それと体当たりの命中率は5%くらだったようです。沖縄戦の航空特攻が始まって4か月半で終戦になりました。
②ビール工場
工場見学は2名以上からの受付で、ガイドさんがついてわかりやすく説明をしてくれます。製造工程のうちの仕込み工程を見学した後、バスで敷地内を回って貯蔵タンク群、製品倉庫などを車内からですが見せていただきました。敷地内を移動中の社員の方々からの笑顔での歓迎の手振りが印象的でした。下の写真は仕込み工程の釜の写真です。
ここで麦芽を砕いて温めて「もろみ」という麦のおかゆを作ります(糖化工程)。そして,このもろみをろ過して麦汁をつくります(麦汁ろ過工程)。最後にホップを加えてビール独特の香りと苦みを生み出させます(煮沸工程)。以上の3工程が仕込み工程です。まだこの段階では麦汁で、このあと発酵タンクに移して酵母を加えて発酵させます。そして1~2か月低温貯蔵・ろ過して製品化されます。
見学後のQ&Aで、①ビールをおいしく味わうそそぎ方(コップは斜めにせずに泡たっぷりで3回注ぎ)、②瓶ビールの空き瓶の回収率が各メーカーの相互協力で100%近いこと、③瓶ビールのほうが缶と比べて輸送時での品質劣化が低いことなどがわかりました。こだわる方が、瓶ビールを愛飲するのはこれが理由かは不明ですが。ビールを注いだ時の泡は酸化を防ぐ役割をするそうです。空き瓶の回収は各メーカーのが混ざって回収されるので、仕分けして定期的に交換をしてるそうです。